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2018夏・東京ストリートカウントの結果(東京都発表との比較)

今月7日に発表された東京都の「平成30年夏期 路上生活者概数調査(8月実施)」の結果を受け、同時期に実施した「2018夏・東京ストリートカウント」の結果と都調査の結果との比較を発表します。

東京ストリートカウントで調査対象とした15区7市について、昼間実施の東京都概数調査値(526名)と、夜間実施の東京ストリートカウント調査値(1391名)を比較をすると、その結果には2.6倍の違いがあり、行政調査では少なくとも865名の人々が見過ごされていることが指摘できます。

この昼夜の比率をもとに計算すると、東京都全体では約2,300名が一晩に野宿状態にあると推計されます。東京都発表では1,184名とされていますが、効果的な政策を打ち、ホームレス状態にある人たちの安定や回復に真に寄与するために、政策立案を担う行政がその第一歩となる正確な実態調査を行うことを切に求めます。また一晩の人数にもとづくと、年間では約2.5万人が野宿状態を経験すると推計されます

最後に、東京ストリートカウントは多くの市民ボランティアの方々に支えられて実施できているものです。

これまで6期にわたり、812名の市民の方々にご参加いただき、調査を遂行するとともに、一緒にホームレス問題を見つめる・考えるという重要な作業をしてきました。

これからもこの市民の輪を広げ、東京をやさしい都市にしていくための重要な価値を、積み重ね、発信していきたいと思います。

ARCHでは来年1月~3月に、2019冬・東京ストリートカウントの実施を予定しています。

近日中に公募を開始する予定ですので、どうぞふるってご参加ください。

○「2018夏・東京ストリートカウント報告書」(2018年11月発行)はこちらから

○2018夏の結果比較・基礎自治体別の詳細はこちら↓

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